洋画を観ながらの英語学習は、楽しみながら続けられるのでおすすめです。
今回おすすめする作品は『HACHI 約束の犬(Hachi: A Dog’s Tale)』です。
『HACHI 約束の犬』の概要

忠犬ハチ公を日本で知らない方はいないのではないでしょうか。
この忠犬ハチ公を日本で映画化したのが1987年に公開された『ハチ公物語』ですが、『HACHI 約束の犬』はそのリメイク作品+ハリウッド版です。
寒い冬の夜、迷い犬になった秋田犬の子犬を偶然保護したリチャード・ギア演じるパーカー・ウィルソン教授は、妻の反対を押し切り、その子犬を飼うことにします。
首輪についていたタグに刻まれていた漢字から「ハチ」と名づけられた子犬は、パーカーのあふれるような愛情を受けてすくすくと成長。
いつからか夕方5時になると駅で帰宅するパーカーを出迎えるのがハチの日課となります。
一人と一匹の間に育まれた深い愛情と信頼は、ずっと続いていくと思われたが…。
『ハチ 約束の犬』の評価
ジャンル | ドラマ |
セリフの速さ | |
セリフの量 | |
日常英会話で使える度 | |
旅行英会話で使える度 | |
ビジネス英会話で使える度 | |
笑い・ユーモア | |
作品の長さ | 93分 |
公開年 | 2009年 |
製作国 | アメリカ |
『HACHI 約束の犬』の発音
きれいなアメリカ英語で、標準的な発音です。
『HACHI 約束の犬』で学べる英単語やフレーズ
映画は全体的にシリアスな雰囲気ですが、日常生活や海外旅行で使えるセリフがたくさん出てきます。
I understand how you feel. Hachi, my friend, Parker is never coming home. But if Hachiko wants to wait, then Hachiko should wait. Have a long life Hachi.”
友達のハチ、お前がどう感じるか分かるよ。パーカーは決して帰ってこないんだ。でもハチ公が待ちたいなら、ハチ公は待つべきだ。長生きしろよ、ハチ。
Have a long life
(長生きして下さい)
このセリフは話し相手が犬なので、くだけた言い方になっています。
人に対しては「May you have a long life」または「I wish you long life」と使わないと失礼にあたります。
誕生日によく言われるフレーズなので、一度覚えてしまえば便利なフレーズです。
ちなみにI wish you long lifeに「a」が入っていない、つまりI wish you a long lifeとなっていないことに気づかれましたでしょうか?
lifeは可算名詞なので、 文法的にはaが入っているはずです。
しかしネイティブスピーカーにも確認したのですが、挨拶で使う場合はaは不要なのです。
Happy birthday や Good morning に a が付かないのと同じなのです。
I never met my grandfather, he died when I was just a little baby. But when I hear about him and Hachi, I feel like I know him. They taught me the meaning of loyalty. That you should never forget anyone that you loved. And that’s why Hachi will forever be my hero.
僕はおじいちゃんに会ったことがありません、僕が小さな赤ちゃんの時に彼は亡くなりました。でも彼とハチの話を聞く時には、彼らのことを知っているように感じます。彼らは僕に忠誠の意味を教えてくれました。あなたが愛した人を決して忘れてはいけないことを。だからハチは僕の永遠のヒーローなんです。
hear about
(~について聞く)
このフレーズは日常生活でよく使われます。
Have you heard about Tom and what happened to him?
(トムに何が起こったか聞いた?)
この例文の 「have+過去分詞」は現在完了形で、
- ~を終えた(完了)
- ~したことがある(経験)
- ~した結果(結果)
- ずっと~している(継続)
と4つの意味がありましたが、この場合には経験の意味が適切です。
feel like
(~のような気がする)
これも日常生活の会話によく登場します。
It feels like something special is happening.
(何か特別なことが起こっているように感じます。)
meaning
(意味)
So there you have it, the meaning of life.
(そしてあなたはそれを理解しました、人生の意味を)
などと使われます。
loyalty
(誠実、忠誠)
You know what really matters in a family is loyalty not money.
(あなたも知っているように、家族で最も大切なものは誠実さで、お金ではありません。)
matterは名詞では「事柄」という意味で使われますが、自動詞では「重要である」という意味があります。
関係代名詞のwhatは「~するもの」と訳しますので、what mattersで「大切なこと」という意味になります。
That you should never…
この文はいきなりThatから始まっていて、驚きますよね。
このThatはその前の文章に続く形になっており、That以下はthe meaning of loyaltyの説明です。
つまりthe meaning of loyalty(忠誠の意味)=you should never forget anyone that you loved(あなたが愛した人を決して忘れてはいけないこと)という構造になっています。
前文からのThey taught meを持ってきて、They taught me that you should never forget anyone that you loved. とすれば訳がしやすくなります。
パーカーの孫にあたるロニーが作文の時間にハチの話を書き、その発表を行います。
その締めくくりに語ったものが次の言葉です。
この言葉がこの映画が一番伝えたかったメッセージではないかと感じました。
Ronnie: Where did Grandpa find Hachi?
パーカーの孫ロニー:どこでおじいちゃんはハチを見つけたの?
Cate Wilson: Ronnie, actually, Hachi found your grandfather.
パーカーの妻ケイト:本当はハチがおじいちゃんを見つけたの。
『ハチ 約束の犬』はこんな方におすすめの作品
- 感動作で泣きたい方
- 動物、特に犬が好きな方
- 日常生活で使われるアメリカ英語に耳を慣らしたい方
『HACHI 約束の犬』で英語学習の感想
この映画は何度観ても本当に泣けます。
ティッシュを用意して観ていただきたいです。
『HACHI 約束の犬』は大ヒット映画でありながら、実はアメリカでは諸事情により劇場公開されませんでした。
そのため制作後、即DVD化されたのですが、愛犬家達からじわじわと映画の素晴らしさが広がって行ったという経緯があります。
多くの愛犬家達が「秋田犬を飼いたい」とTwitterに投稿したことや、愛犬家でもあるリチャード・ギアが脚本を読んだ後に大泣きしたという話も有名です。

もちろんストーリー的にも映画の作り自体もしっかりしたもので、映画を見る際にいつも参考にするIMDb(Internet Movie Database)でも10ポイント中8.1ポイントと高い評価を受けています。
『HACHI 約束の犬』から学べることは揺るぎない忠誠心です。
経験をお持ちの方も多いと思いますが、飼っている犬や猫が自宅に戻った時に待っていてくれるのは本当に嬉しいものです。
私も犬と猫を飼っているのですが、帰宅時は玄関に座って待っていてくれ、その愛らしさがたまりません!
猫は基本クールな生き物なので「お迎えありがとう!」と抱きかかえても、「はい、終了!」と言わんばかりに逃げてしまいますが(笑)、犬は違います。
犬はいつまでも喜んで飛びついたり、絡んだりしてきます。
結果「お迎えありがとう!」から毎回長い間遊んでしまいます。
そんな可愛い愛犬が、突然亡くなった飼い主を9年間も駅の前で待っているのですから、涙なしには観れません。
また『HACHI 約束の犬』から学ぶことができる英語は日常生活で使用できるものばかりですので、ぜひ丸暗記して活用していきましょう。
丸暗記は学習には良くないという学説もありますが、これは内容を理解していない場合のみです。
内容を理解していれば、丸暗記でも必要な部分をとっさに変えて、必要な文章を作ることができます。
特に実際の英会話では考えている時間はありませんので、丸暗記で必要な部分だけを変えていけば、スムーズに会話を続けることができます。
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