- TOEICのスコアが伸びない…。
- このままの勉強方法を続けていて大丈夫かな?
就活や昇進・昇給のため、期日までに目標のTOEICスコアを取らないといけないのに、点数が上がらないと悩んでいる方は多いですよね。
そこでこの記事では、TOEIC450点→900点に伸びた私が「TOEICの点数が伸びない」と悩んでいる方のために、
- TOEICの点数が伸び悩んでいる3つの原因
- TOEICの点数を上げるための5つの解決策
をご紹介します。
TOEICの点数が伸びない3つの理由
TOEICのスコアが伸びない理由は、次の3つです。
- 基礎力が足りていない
- 実践練習が足りていない
- TOEICの試験対策ができていない
逆を言えば、この3つのポイントさえ抑えておけば、TOEICのスコアは伸びるようになります。
TOEICスコア = 英語力 × 実践 × テスト対策
1)基礎力が足りていない
特に、TOEIC600点以下で伸び悩んでいる場合は、根本的な英語の基礎力が不足しています。
TOEIC600点は中学3年生レベルの語彙力と文法力があれば、目指せる点数です。
またTOEICの文法問題は決して難しくないので、基礎の文法力さえ身に付けば、たとえ出題された単語の意味が分からなくても、
文法的に、この空欄の位置に置けるのは副詞だけだから、-lyがついたAが正解のはず!(*)
と選択肢から正解を絞り込めるようにもなります。
(*)ほとんどの場合、「形容詞」に「-ly」をつけることで「副詞」となります。
2)実践練習が足りていない
TOEICを初受験した際、あの膨大な問題量に「ウッ!」と圧倒された苦い思い出はありませんか?
「そもそも時間内に最後まで解き終えられたことがない」という方も多いかと思いますが、最後まで解き終えられない場合は、圧倒的に実践練習(勉強時間)が不足しています。
個人的な経験では、本番で「ひとまず最後まで解き終えることはできた」というレベルになってくると、800点の壁は必ず超えていました。
2時間で200問を解けるだけの英語を「使いこなす力」を身に付けるためには、一定量の実践練習(勉強時間)が必要不可欠です。
オックスフォード大学出版の教員向けの資料によると、
In a large-scale study of students in courses of study over 200
hours the average gain was just 110 points.『A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success』
と、一般的にTOEICスコアを110点上げるためには約200時間の勉強時間が必要とのこと。
もう少し具体的に見てみると、
- 現在TOEIC550点→650点を目指す場合、225時間の勉強が必要
- 現在TOEIC650点→850点を目指す場合、500時間の勉強が必要
- 現在TOEIC750点→950点を目指す場合、600時間の勉強が必要
となっています。
現在の点数から目標点数まで「どのくらいの勉強時間が必要なのか」、まずはその距離を正しく把握し、実践をコツコツと積み重ねていきましょう。
3)TOEICの試験対策ができていない
他のテストと同様に、TOEICも傾向やコツを掴むことで点数を伸ばしやすくなりますが、的外れな試験対策をしていては意味がありません。
特に公式問題集を解く方は多いと思いますが、解いただけでは意味がありません。
以下に詳しく勉強方法や解決策をお伝えしていきますので、抜けている対策はないか確認してみてください。
TOEICの点数を上げるための5つの勉強方法・解決策
1)基礎力を身につけよう
まずは英語の基礎力をきちんと身につけましょう。
上述した通り、特にTOEIC600点は中学3年生レベルの語彙力と文法力があれば目指せる点数です。
現在TOEIC600点未満の場合
- TOEICの基本(頻出)単語・熟語まとめ
- 基本の英文法まとめ
の2冊だけでいいので、繰り返し解いて基礎力を固めてください。
文法書は途中で挫折せずに解き終えられるような内容・厚みのものを選ばれるのがおすすめです。
現在TOEIC600点以上の場合
- 語彙力を増やす
- 文法力を磨く
- 次に紹介する「コミュニケーション能力」を磨く
ことに注力されてください。
文法力を磨く場合、英語中級者〜上級者には、英語で英文法を学べる『English Grammar in Use』もおすすめです。
2)コミュニケーション能力を鍛えよう
TOEICは何の略がご存知ですか?
答えは、Test of English for International Communication。
そう!TOEICとは「英語のコミュニケーション能力」を測るための試験なのです。
つまり英語を「聞く」だけでなく、「話す」練習もすることで、点数をグッと伸ばすことが可能になります。
英会話練習が、なぜマークシート式テストであるTOEICの点数に繋がるのか不思議に思われるかもしれませんが、英会話は
- 語彙力
- 文法力
- 構文力
- 発音
- リスニング力
のすべてを駆使しないと成り立ちません。
つまり英会話の練習をすることで、英語の総合力を鍛えることができ、あらゆるスキルの底上げが可能になります。
また言語は「自分が発話できる単語しか聞き取れない」ものなので、「話す」練習をすることで、同時にリスニング力も伸ばせるようになります。
実際、英会話をはじめてから、リスニングパートは495点満点をコンスタントに取れるようになりました。
英会話の練習は、特にTOEIC600点〜800点で伸び悩んでいる方におすすめの方法です。
気分転換も兼ねて、オンライン英会話で楽しみながら英語を話す機会を作るのも良いですね。
3)公式問題集をフル活用しよう
TOEICの傾向やコツを掴むためには、公式問題集を解くことは欠かせません。
そして「ただ解いて、採点して終わり」ではなく、
- なぜ間違えたのかを確認する
- 二度と間違えないように、繰り返し解く
までが必要です。
繰り返し解くことで、苦手分野を克服するだけでなく、傾向や頻出の単語も感じるようになってきます。
もちろん本番同様に時間も測って、解くスピードも鍛えます。
1つ前でお伝えしたように、英語を「発話する」こともスコアを伸ばすのに効果的なので、公式問題集のテキストを「音読する」のもおすすめです。
4)ビジネス英語に慣れよう
TOEICでは、オフィスでの英会話など、ビジネスシーンが頻出します。
そのためビジネス英語に慣れておくことも必要で、単にビジネスでよく使われる単語やフレーズを身に付けるだけではなく、
- 英語のビジネスメール
- 英語の求人票
- 英語のチラシ
などに見慣れておくと、本番でも焦ることがなくなります。
好きな海外ブランドの求人情報ページ(search for jobs / careers / open positions など)をのぞいて、ビジネスフォーマットに慣れたり、知らない単語を調べてみたりするのが実践的でおすすめです。
(ダラダラとネットサーフィンしてしまわないようにだけ注意してくださいね〜。)
5)受験頻度も考えよう
早く目標スコアが欲しいからと、焦って毎月毎月受験されていたりはしませんか?
たった1ヶ月で飛躍的にスコアが伸びることは珍しく、かえって「今回もスコアが伸びなかった」と落ち込む原因になってしまいます。
留学や転職の応募など、期日が迫っている場合は別として、基本的には3ヶ月に1度の受験ペースで良いと思います。
前半にお伝えしたように、一般的にTOEICスコアを110点上げるためには約200時間の勉強時間が必要です。
1ヶ月で200時間を達成するためには、毎日約6時間の勉強時間を確保し続ける必要がある計算となり、学業や仕事、育児を抱えていると非現実的ですよね。
でも3ヶ月スパンで考えれば、毎日約2時間の勉強時間の確保で済み、もし平日に勉強できなくても、週末に集中して勉強すれば補えます。
もちろん人間なので、モチベーションの波もありますし、英語力的にも停滞期と飛躍的に伸びる時期が交互にやってきますので、時には息抜きをしつつ、「コツコツ」と積み上げていきましょう。
- TOEICは英語のコミュニケーション能力を測るためのテストなので、オンライン英会話を活用して、英語を話す練習をする
- TOEICはビジネスシーンが頻出するので、ビジネス英語の形式に慣れるために、好きな海外ブランドの採用情報ページを見てみる
ぜひ試してみてくださいね。
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