「洋書を読んでみよう」と思ったとき、「どの洋書がおすすめ?」と同じくらいよく聞く悩みが
- どうやって洋書を読めばいいの?
- 洋書を1冊も読み終えられたことがない…
- 洋書を読むのは初めてで、効率的な読み方が分からない…
です。
そこで、この記事では「洋書の読み方」をご紹介します。
中学卒業程度の英語力があれば、洋書を読むことはできるようになります。
本記事の内容
- 洋書の読み方5ステップ
- 洋書を読み終えるための3つのコツ
- 初心者におすすめの洋書3選
洋書の読み方 5ステップ
ステップ1)簡単な洋書を選ぶ
洋書の読み方でもっとも重要なのが「簡単な洋書を選ぶこと」です。
本をパラパラとめくり「1ページにつき、知らない単語は1〜2個まで」が理想です。
- 書店では立ち読み
- 電子書籍版なら試し読み
をしながら、辞書を使わなくても読めるものを探しましょう。
ステップ2)読者レビューをチェックする
洋書探しといえばAmazonですが、Amazonの読者レビューは「本の全体像を掴む」のに役立ちます。
- 表紙・裏表紙
- 本の内容紹介
- 著者紹介
- 読者レビュー
から、本の全体像を掴んでおくと、いざ洋書を読み始める時に内容を理解しやすくなります。
レビューの中には本の構成まで具体的に書いてくれているものがあり、大いに参考になります。
ステップ3)英文を和訳しない
英文はいちいち和訳せずに(返り読みはせずに)、後ろへ後ろへと読み進めていきましょう。
いちいち和訳していると、波にのって、テンポよく読み進めることができません。
また英語を英語のまま理解する「英語脳」を鍛えることもできません。
返り読みをしないためにも、ステップ1の「辞書を使わずに読める、簡単な洋書選び」が重要になってきます。
ステップ4)知らない単語は推測して読む
知らない単語が出てきたときも、「推測読み」で、止まらずに読み進めていきます。
日本語であれ英語であれ、基本的に本の内容は文脈から推測することができるものです。
- まずは文脈から推測読みをする
- 意味の推測が難しいときは、「ポジティブな意味合いか」「ネガティブな意味合いか」だけ推測する
- どうしても推測できないときは、後から調べやすいよう、印をつけておく
という流れがおすすめです。
ちなみに印をつけるときは
- 本なら付箋をどんどん貼る
- 電子書籍版ならハイライトやブックマーク機能を活用する
と読書スピードが落ちませんし、後からも調べやすいです。
ステップ5)気になった英単語だけ調べる
知らない英単語が出てきても推測読みが原則ですが、何度も繰り返し出てくる英単語は気になりますよね。
頻出する英単語は、その作品の内容理解に必要なキーワードかもしれません。
そんな「気になった単語だけ」は読んでいる途中に調べてしまいましょう。
洋書を読み終えるための3つのコツ
1)あなたが好きなジャンルから選ぶ
「読書=勉強」ではなく、「読書=楽しみ」です。
そのため洋書と言えども、まずはあなたが好きなジャンルから選びましょう。
- ビジネス
- 料理
- アート
- 健康
- 歴史
- 音楽
- 旅行
- 自己啓発
- 心理
など、どれでもOKです。
洋書はビジネス書や自己啓発本から読み始めるのがおすすめ
個人的には「ビジネス」と「自己啓発」の2ジャンルがおすすめです。
なぜなら手法や考え方を多くの人に分かりやすく伝える内容である必要があるので、英文も回りくどくなく、読みやすいからです。
本から学んだことを、即、あなたのビジネスや自分磨きに活用できる点も、嬉しいポイントです。
一方、小説、特にファンタジー小説の場合、作者オリジナルの英語表現が使われやすいので、挫折しやすいです。
たとえば私は『ハリー・ポッター』シリーズが大好きで、本(日本語)も映画もすべて楽しんでいますが、洋書になると途端に躓きます。
なぜなら辞書に載っていない魔法の呪文が頻出するからです。
2)ページ数が少ないものを選ぶ
洋書を1冊読み終えるという「読了」に焦点を当てるなら、ページ数が少ない、薄い洋書を選びましょう。
特に最初のうちは「洋書を1冊読み終えたぞ!」という達成感を得ることが、その後の洋書ライフを後押ししてくれます。
3)環境を整える
洋書を読み終えるには、本自体の面白さも大事ですが、環境も大事です。
たとえば
- 周りの目があるほうが頑張れる方は、スターバックスへ行き、カッコよく洋書を広げて読む
- 忙しい方は、Kindle版(電子書籍)を購入し、電車の移動時間など隙間時間に洋書を読む
- 旅行記を読むなら、その国の音楽を流しながら雰囲気を盛り上げて読む
などの方法があります。
「読書=楽しみ」なので、洋書と言えども、気負わずに。
調子が出ないときは読まなくても良いし、3ヶ月くらいかけて1冊読むペースでも良いんです。
【実体験】洋書が教えてくれたレストランでのスマートな英会話
この記事を執筆している私は、
- オーストラリア ・ワーホリ1年
- 元 大手英会話スクールのマネージャー&学習アドバイザー
- TOEIC885
ですが、洋書の魅力にハマったのはオーストラリアをワーホリ中の時でした。
当時はまだTOEIC500点台で、洋書は一度も読んだことがなかったのですが、その日は大雨だったので、暇つぶしにと、滞在先のバッパー(格安ホテル)に置かれていた薄めの洋書をパラパラとめくってみることに。
その本は会話文が多かったこともあり、少しずつ読み進めることができました。
すると、本の中に何度か「Tea would be great.」という表現が出てくることに気づきました。
当時はレストランやカフェで「コーヒーと紅茶、どちらになさいますか?」と聞かれたら、「Tea, please.」としか答えられなかったのですが、
洋書を通して「『Tea would be great. 』と答えれば上品なんだ!」と学ぶことができました。
(ちなみに、この表現が身につくよう、翌日はあえてレストランへ行って、実践英会話をしました。)
教科書と違い、日常的な表現が綴られている洋書は実践的な英会話に直結しやすいんだ、と実感した瞬間でした。
それからは洋書ライフを楽しむようになり、大手英会話スクールで勤務していた時も、生徒さんの洋書選びのお手伝いをするようになりました。
洋書初心者でも楽しめる!おすすめ洋書3選
最後に
- 洋書を読むのが初めての方にこそおすすめ
- 自己啓発本なので読みやすい
- 読者レビューも豊富(Amazon)
- 生徒さんからも「読みやすかった」「内容が面白かった」と大好評だった
そんな3冊をご紹介しておきます。
まずは洋書を1冊、楽しく読み終えてください。