海外ドラマを観ながらの英語学習は、楽しみながら続けられるのでおすすめです。
今回おすすめする作品は『24レガシー(24:Legacy)』です。
あのリアルタイムドラマが帰ってきた!
『24レガシー』の概要
『24レガシー』は、2002年に放送が開始された『24 -TWENTY FOUR-』のスピンオフドラマです。
『24 -TWENTY FOUR-』は24時間をリアルタイムの流れで進むドラマで一大ブームを巻き起こしましたが、『24レガシー』も同様の作りになっています。
舞台の一つとなるのが、同作品シリーズでもおなじみのCTU/テロ対策ユニット(架空の政府の組織)。
レベッカ・イングラムは夫の選挙出馬のサポートをするために、CTUから引退することになっていました。
そこに起こったのは在任中に決行したテロ組織壊滅作戦に参加した陸軍レンジャー部隊の隊員襲撃事件。
テロ組織の残党によって次々と隊員が襲撃され、リーダーであったエリク・カーターにも魔の手が伸びてきます。
名前も住む家も変え、「保護」されているはずの隊員たちがなぜ襲われてしまうのか。
どこからか情報が漏れているのでは…。
惨殺も厭わないテロ組織残党は、何かを必死で探していました。
迫り来るテロリストの脅威。
内部に見え隠れする裏切り者の影。
対抗手段は果たして?
『24レガシー』の評価
ジャンル | アクション、サスペンス |
セリフの速さ | |
セリフの量 | |
日常英会話で使える度 | |
旅行英会話で使える度 | |
ビジネス英会話で使える度 | |
笑い・ユーモア | |
1話の長さ | 45分 |
シーズン1放送開始年 | 2017年 |
製作国 | アメリカ |
『24レガシー』の発音
アメリカ英語です。
アクションものではありますが、会話のスピードは全体的に「ついていけない」速さではありません。
ベーシックな単語が多いので、聞き取りやすい作品です。
『24レガシー』で学べる英単語やフレーズ
- You’re just saying that.
- You can all in sick.
- There’s a situation at CTU.
- I may be overstepping.
- 24/7
家捜しする男たち。
血まみれの室内。
ストーリーはそんな場面から始まります。
男たちは何かを必死で探し、荒らされた室内には傷だらけで椅子に縛り付けられている人物。
彼の腕には「レンジャー」の刺青があります。
1) You’re just saying that.
その頃、CTU総本部長を引退するレベッカは、その功績をたたえられ、メダル授与式に臨みます。
会場で待っていた夫は、レベッカを見て「綺麗だよ」と囁きます。
You’re just saying that.
(お世辞ね。)
シンプルな英文ですが、ポジティブにもネガティブにも使える一言です。
文字通り「言っているだけ」ですが、シチュエーションによって色々と訳をつけることができます。
このセリフのように、褒められた時などは「またまたー」なんてカジュアルな訳を当てることもできるでしょう。
ポジティブとネガティブの間のシチュエーションなら、例えば自分の発言に対して「I was just saying(言ってみただけ)」なんて使い方もできます。
なお現在形と過去形は場面によって使い分けられますが、意味に違いはありません。
同じ「You’re just saying」でも、ネガティブなシチュエーションなら「口先だけでしょ」と非難を込めることができます。
なので、実際に使う時には、口調に注意が必要です。
神経質になる必要はありませんが、ぶっきらぼうな口調になると、ネガティブなイメージで捉えられてしまいます。
2) You can call in sick.
バージニア州、エリック・カーターの自宅では、平和なひと時が流れていました。
週末に出かけて二人で寛ごう、と誘う妻。
それなら今から寛ごう、と答えるエリック。
これから仕事の妻に、エリックは言うのです。
You can call in sick.
(仮病を。)
「call in sick」自体に仮病という意味は本来ありません。
「職場に病欠の電話を入れる」という意味です。
しかしながら、あなたにも一度は経験があるかもしれません。
仕事より優先しなくてはならない事態が発生したり、二日酔いだったりして、「体調不良で休みます」という電話をしたことが…。
突然予約の取れた人気のレストラン。
でも、あなたは仕事に行かなくてはなりません。
あなたに悪友がこう囁くかもしれません。
You can call in sick.
そしてエリックに忍び寄る魔の手。
事態は悪化の一途を辿ります。
3) There’s a situation at CTU.
エリックからの襲撃の一報。
レベッカはエリックをサポートすべく、信頼に足る元部下と共にCTUのシステムを駆使します。
コトは一刻を争う事態。
共にパーティーに出席する予定をキャンセルせざるを得ない、と夫に電話を入れます。
There’s a situation at CTU, I can’t make the fund-raiser.
(CTUで問題が起きて、パーティーにはいけないの。)
*fund-raiserは「資金集めのパーティー」などを指します。
situationはご存知の通り「場面、状況」などを意味する名詞ですが、同時に「問題、難局」という意味も持っています。
なので非常にシンプルな英文ですが、明言を避けたいけれども、退っ引きならない事情がある、という説明をする場合に使えます。
There is a situation at the company.
(会社で問題が起こっている。)
There is a situation among them.
(彼らの中で問題が起こっている。)
また「there is」の代わりに「I have」などを使うことができます。
I have a situation on my hands.
(今、問題を抱えているんだ。)
セリフのcan’t makeは「作れない」という意味ではなく、「行くことができない、間に合わない」という言い回しです。
I can’t make it by 6.
(6時までには間に合わないな。)
4) I may be overstepping
妻がパーティーに出席できないとかけてきた電話の口調は深刻なものでした。
夫のジョンは最初は承服できないといった様子でしたが、その深刻さを汲み、妻からの電話を切ります。
秘書はその状況に納得いかずに、レベッカが仕事に未練があるのではないかと苦言します。
I may be overstepping
(余計な口出しですが。)
overstepは単語から推測できる通り「境界線や制限などを超える」という動詞です。
つまり「〜の立場からその線を超えて」という意味になるので、「余計な口出し」となります。
本来ならば口を挟む立場ではない、ということです。
I don’t want to be overstepping, but you shouldn’t buy it.
(余計な口出しはしたくないけど、それは買わないほうがいいよ。)
I’m not asking for any advice. You are overstepping.
(助言なんて求めてない。大きなお世話だ。)
5) 24/7
レベッカが後任の本部長から夫のことを尋ねられた時、「選挙運動にかかりきりよ」と答えるシーンで登場します。
読み方は「twenty-four seven」です。
「かかりきり」つまり「四六時中」です。
一日24時間、一週間に7日、で「いつもいつも」なのです。
日本語で言うところの「一年365日」も当てはまりますね。
「いつも」という表現ならalwaysが一番最初に思いつきやすい単語ですが、24/7は「いつも」を強調したいときに一言で表せる便利な表現です。
カスタマーサービスの充実度を表すために「24/7 support」という表記もよく見かけます。
『24レガシー』はこんな方におすすめの作品
- アクションものが好きな方
- ハラハラドキドキのストーリーが好きな方
- 「24」シリーズのファンの方
『24レガシー』で英語学習の感想
サスペンス要素がふんだんに取り入れられた作品なので、ストーリーからは目が離せません。
日常会話で使える単語や表現もたくさんあります。
例えば、電話で「もう切らなくちゃ」なら「I gotta go」。
簡単なものですが、辞書で調べても出てこないフレーズは参考になります。
緊迫したシーンでは会話スピードが上がりますが、難解な単語は多くないので、聞き取りに苦労することは少ないはずです。
舞台の柱の一つは対テロ組織本部。
対峙する相手はテロリストということを念頭に置き、また内外どちらに対しても「内密」が必要とされる場合があるので、「囁く会話」にも注目してください。
通常交わされる会話とは少しリズムや口調が違います。
テロ組織壊滅作戦が引き金となり、起こった襲撃事件。
それは迫り来る脅威の序章。
裏切り者は誰か?
レベッカとエリックは祖国を救うことができるのか?
24時間後の結末が待ちきれません。