英語が得意である、英語上級者である、ということを示すために必要なTOEICのスコアは800点以上です。
海外部門・英語関連の仕事をする社員に対し、TOEICで800点以上を取ることを推奨または義務づけている企業も多くあります。
800点以上のスコアを持っていれば、自信をもって英語力をアピールすることができます。
TOEIC800点以下の方が強化すべきスキルやポイント
TOEIC800点は、基礎力だけでは取れない点数です。
基礎力を土台にした応用力で、限られた時間内に、多くの問題に正解しなければなりません。
TOEIC800点突破のために必要なスキルは主に以下の通りです。
- 一度聴いただけで英語を正しく聴きとるリスニング力
- 文意を正確に読み取るための語彙力・文法力
- リーディングセクション100問を75分で解ききる読解スピード力
リスニング・リーディングともに、ネイティブとコミュニケーションが円滑に取れるレベルの高い英語力が必要とされます。
苦手分野をなくし、英語力を全体的にブラッシュアップしていきましょう。
TOEIC800点以上を取りたい方におすすめのリスニングパート学習方法
800点以上を目指す方にぜひ取り組んでいただきたいのが「シャドーイング」です。
シャドーイングとは
英文を見ずに音声を聞き、追いかけるようにして声に出す英語学習方法です。
シャドーイングはプロの通訳者も必ず行っている、効果の高い学習方法です。
とはいえ、シャドーイングは決して難しいものではありません。
まるで影のように(shadow)、聴いた英語をそのまま繰り返して話すだけです。
例えば、
Try to shadow something that you know well.
のような短文から始めて、0.5~1秒遅れでネイティブの発音を聴き、それを真似て繰り返し話すだけです。
意味は考えず、音・リズム・イントネーションに集中し、聴いた音をできるだけ真似てリピートします。
聴きながら話し、話しながら聴くことになるので、慣れるまでは難しく感じるかもしれません。
慣れてきたら、
Try to shadow something that you know well. For beginners, short, 1-2 minute conversations would be good. Then move on to more complex, longer conversations as you get into the intermediate level…
のように徐々に長い文章やトピック、会話などのシャドーイングに挑戦していくとよいです。
シャドーイングのための音声素材は、興味のある分野のものが楽しく続けやすいです。
分からなかった箇所を確認できるように、スクリプトつき音声素材ならなお良いです。
リスニング教材やニュースだけでなく、海外ドラマや洋画を使用してシャドーイングの学習をすることもできます。
英語字幕の切り替えができるなら、分からなかった箇所の確認もしやすいです。
シャドーイングを実践すると、引っかかる箇所、止まってしまう箇所が出てきます。
それが、あなたの聴きとれない単語、または発音できない単語です。
このような単語をチェックし、聴きとり、発音できるようにすることで、リスニング力は向上します。
自分が正確に発音できる英語は、必ず聴きとることができるからです。
シャドーイングでリスニング力が上がる理由は以下の通りです。
- 自分が聴きとれない単語を知ることができる
- 発音できる単語は聴きとれるようになる
- 意味の分かる単語を増やすことでリスニング力が上がる
ただ聞き流していてもリスニング力は向上しません。
聴きとり、繰り返し発話すことによって、確実にインプットされます。
またシャドーイングをしていく中で意味の分からない単語が出てきたら、必ず意味を調べてください。
意味の分からない単語を聴きとることは非常に困難です。
意味の分かる単語を増やすことによって、語彙力だけでなくリスニング力も強化されます。
シャドーイングの実践により、効率的・効果的にリスニング力を上げていきましょう。
TOEIC800点以上を取りたい方におすすめのリーディングパート学習方法
TOEIC800点突破のためには、リーディングセクション全100問を、制限時間75分以内に、最後まで正確に解ききることが重要です。
熟読するというよりは、ポイントを押さえてスピーディーに読む力が必要です。
スピーディーに英文を読解するためには、
- 英語を英語のまま理解する
- 語彙力を強化する
ことが必要です。
英語を頭の中で日本語に翻訳しながら読んでいると、どうしても余計に時間がかかってしまいます。
大量の英文を限られた時間内に理解するには、英語をそのまま、英語のままで理解する力が必要になります。
英語を英語のまま理解することを意識しながら、長文を「速読」するトレーニングをしましょう。
過去問や問題集の読解問題文だけでなく、新聞やネットニュース、雑誌の記事など、様々な英文を速読してみましょう。
英文は、読めば読むほど、速く読むことができるようになります。
できるだけ毎日、英語の文章に触れるようにしましょう。
また語彙力を上げることは、読解力を上げるためには欠かせません。
知らない単語が一文に一つなら意味を推測することができますが、一つの文に二つ以上あると意味が取れなくなり、正しい読解ができなくなります。
また知らない単語が出てくるたびに、意味を推測しなければならないので、読むスピードが落ちてしまいます。
分からない単語が出てきたら、必ず意味を調べてください。
なお単語の意味を調べる際には、英英辞典を使用するのがおすすめです。
英英辞典を使用することにより、語彙力が高まるだけでなく、類義語も同時に学べ、さらに英語を英語のまま読み取る力もつきます。
語彙力があればあるほど、読解力も上がります。
シャドーイングや速読に慣れ、語彙も増えれば、TOEICの点数が上がるだけでなく、スピーキング力も上がり、英語でのコミュニケーションに自信が持てます。
TOEIC800点を目指し、総合的な英語力を向上させていきましょう。