洋画を観ながらの英語学習はおすすめ!
楽しみながら続けられる英語学習方法の一つです。
今回は、特にスピーキング力を伸ばしたい英語中級者におすすめの洋画を活用した英語学習方法をお伝えします。
英語中級者におすすめの洋画の選び方
英語学習のための洋画選びですが、ポイントなのは「自分が学びたい内容がよく出てくるだろう映画」を選ぶことです。
たとえば日常会話力を身に付けたい方は、家庭を中心に物語が展開するような映画です。
親子の話や夫婦の会話など、日常的な会話がされていそうな作品を選びます。
ビジネス英会話を身に付けたい方は、自分の業界に近いテーマを取り扱った映画がおすすめです。
逆に、宇宙人が地球に攻めて来るようなSF作品や、第二次世界大戦を描いた戦争作品、ヘラクレスなどが出てくる歴史作品は絶対に避けましょう。
出てくる会話や単語は非日常のものが多く、現在学習されているレベルより高くなる可能性がありますし、あまり日常で使わない単語が頻出するからです。
洋画を観ながらスピーキング力を伸ばすための学習方法
では洋画を観ながらの具体的な英語学習方法に進んでいきましょう。
今回は5ステップに分けて紹介していきます。
第1段階
まずは「英語音声+英語字幕」で映画を一度観ます。
中級者になると、英語字幕を追うだけの読解力も身についているはずなので、日本語字幕ではなく、英語字幕をつけて大体のストーリーを把握します。
もちろん完璧にストーリーを把握できなくて大丈夫です。
時には役者の表情(ボディーランゲージ)や前後の展開から推測することも大切です。
大まかな全体把握ができればOKです。
第2段階
第2段階では、英語音声+英語字幕はそのままで「リピーティング」しながら映画を観ます。
リピーティングとは
英文を見ながら文の最後まで音声を聞き、その後に繰り返す英語学習方法です。
一気に全編通してリピーティングをするのは集中力も切れますので、30分ごとなど、必要に応じて区切るとやりやすいです。
慣れないうちはセリフの速さについていけず、落胆したり、イライラしたりすることもあるかもしれませんが、少し我慢です。
この段階では、全部完璧にスピーキングできる必要はありません。
「あ、この単語は聞き取れた!」
「あ、このフレーズは噛まずに話せた!」
という程度で大丈夫です。
少し分からない部分があっても気にせず、決めた時間だけ映画を観続けましょう。
また意味が分からない単語や表現が必ず出てきますので、必ずメモを取って、後から確認できるようにしましょう。
知らない表現を積極的に学習していくことで、更に英語力が伸びていきます。
第3段階
第3段階では英語音声+英語字幕はそのままで「オーバーラッピング」しながら映画を観ます。
オーバーラッピングとは
英文を見ながら音声を聞き、音声と重なるように声に出して読む英語学習方法です。
ここでは発音やイントネーションを意識しながら、ナチュラルな表現を学んでいきます。
何を言っていたのか聞き取れなかった部分や、早すぎてスピードについていけなかった時は、きちんと一時停止をして字幕を確認してください。
atやonなどの前置詞も逃さず確認しましょう。
そして淀みなくセリフが口から出るまで、何度も繰り返しオーバーラッピングをしましょう。
第4段階
英語字幕で視聴していても、表現内容によっては「この和訳で合っているのかな?」と疑問に思う場面もあると思います。
そんな時は「日本語吹替」や「日本語字幕」機能を使って、内容を確認してください。
もちろん日本語字幕は意訳が多いので注意が必要です。
ただそのストーリーの流れでの訳になっていますので、間違いというわけではありません。
英語中級者になると、そんな英語字幕と日本語字幕の違いにも気づけて面白いはずです。
第5段階
いよいよ最終の第5段階です。
最後は英語字幕は消して「英語音声のみ」で映画を視聴しつつ、「シャドウィング」を行います。
シャドウィングとは
英文を見ずに音声を聞き、追いかけるように声に出して読む英語学習方法です。
「リピーティング」「オーバーラッピング」とスピーキング練習を積んできた総仕上げです。
映像に合わせて、俳優になりきったつもりで、感情を込めてセリフを声に出します。
最初は恥ずかしいかもしれませんが、感情を込めて読むことで、より忘れにくくインプットされます。
使いたい表現や覚えたい表現があれば、その場面は何度も繰り返して練習しておくと、いざ使う場面が来た時に、口から自然とそのフレーズがこぼれ出るようになります。
スピーキング力を伸ばしたい英語中級者におすすめの洋画5選
『セックス・アンド・ザ・シティ(Sex and the City)』
ニューヨークで逞しく生きていく女性4人の物語。
もとはドラマなのでご存知の方も多いと思います。
全くタイプの違う4人の親友。
ファッションや恋愛、食べ物など、まさに実際のニューヨーカーたちが普段から使っている生の英語です。
最初から最後まで、かっこよく使いこなしたい英語表現が満載の作品です。
4人の生き様もとても面白く、映画としてもストーリー性もあり、見応えたっぷりです。
『ミクロキッズ(Honey I Shrunk The Kids)』
子供も大人も楽しめるコメディ。
発明家の父親が物を小さくするマシーンを発明し、間違って小さくなってしまった子供たちの、はちゃめちゃアドベンチャーです。
アメリカのよくあるコメディですが、内容もきちんと作られているので映画として普通に楽しめます。
子供同士の会話が多く、単語も比較的簡単です。
分かりやすいストーリーなので、聞き取れない部分があっても、ある程度想像でカバーもできます。
実力を試すためにも、初めから字幕なしで観てみたい作品です。
『マイ・インターン(The Intern)』
オフィスが舞台の中心なので、日常会話で使えるフレーズだけでなく、仕事で使える表現も数多く登場します。
どんどんセリフを真似して、自分の表現にしてしまいましょう。
内容も素敵なヒューマンドラマになっているので、楽しみながら使える英語表現に触れることができます。
『ミリオンダラー・ベイビー(Million Dollar Baby)』
老トレーナーとボクサー志望の女性との絆を描いた感動作。
映画の内容にどんどん引き込まれます。
内容も素晴らしいですが、ネイティブらしい生き生きとした表現が多数登場します。
作品世界に入り込んで、多くの英語表現をインプットできます。