洋画を観ながらの英語学習はおすすめ!
楽しみながら続けられる英語学習方法の一つです。
今回は、特に英単語力を伸ばしたい英語中級者におすすめの洋画を活用した英語学習方法をお伝えします。
英語中級者におすすめの洋画の選び方
英単語を覚える目的で洋画を選ぶとき、映画のジャンルはアクションやロマンス、ファンタジーなど色々ありますが、おすすめは笑いながら楽しめる作品です。
やはり学習という視点で洋画を見るより、洋画を楽しみながら学べることが重要だからです。
「洋画の醍醐味を味わいながら、英語力もつける」という方法が長続きする秘訣です。
登場人物がジョークを言った時、すぐ意味がわかって笑えると楽しみも倍増します。
ただ作品によってはスラングが多いものや、戦うシーンが多くてセリフが少ないものもあるので、英単語力やスピーキング力を高めたいと考えて作品を選ぶときは、目的に合わせて選ぶことが必要です。
洋画の内容によっては下品な表現のセリフもあるので、意味をあまり理解できていない状態でマネをして相手に失礼にならないよう、表現に注意しながら学ぶことも、上手く使いこなすコツの一つです。
洋画を活用した英単語力を伸ばすための学習方法
では洋画を観ながらの具体的な英語学習方法に進んでいきましょう。
今回は3ステップに分けて紹介していきます。
第1段階
第1段階では「日本語吹替+英語字幕」を活用する方法です。
洋画を観る時に日本語吹替+英語字幕という状態にすると、日本語で意味を理解しながら英単語もチェックできるので、効率的に学習できます。
日本人は「話す」「聞く」より、「読み」「書き」のスキルが優れている傾向があるので、字幕を読んで学ぶ方法はハードルが高くないと言えます。
字幕を読んでいて分からない単語や表現があれば、一時停止して、日本語の意味と合わせてメモを取ります。
たとえば主人公が「やあ、元気?」と日本語の吹替で言っていて、英語の字幕が「Hi. What’s up?」だったとします。
もし「What’s up?」の意味がわからなければ、日本語の意味「元気?」と合わせてメモを取っておきます。
メモはノートに書くのでもいいのですが、スマホに保存しておき、隙間時間に見直す方法がおすすめです。
たとえ3分や5分でも休み時間や移動時間に英単語を覚えると、塵も積もれば山となるで、3ヶ月後や半年後には爆発的に語彙を増やすことができるからです。
英語に慣れてくると、それに比例して洋画を観ながらの学習意欲もどんどん高まります。
第2段階
次は英単語を覚える方法です。
脳科学に基づいた記憶力や暗記力を伸ばす方法としては「反復」が重要とされています。
何度も何度も目にすることで、脳が「これは大事な情報なんだ!記憶しておかなきゃ!」と判断し、長期記憶が可能となります。
そのため英単語力を伸ばしたいのであれば、1つの英単語を「じ〜」っと眺めて暗記を図るよりも、「パッ!パッ!パッ!」と一定量の英単語を見ることを繰り返す方がいいのです。
たとえば一週間でA〜Gの7個の英単語を覚えようとします。
この時、1日5分かけてゆっくり1個ずつ覚えていくよりも、1日5分かけてスピーディーに7個すべてに目を通し、それを7日間繰り返した方が、最終的には記憶に残りやすいのです。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
× | A | B | C | D | E | F | G |
◯ | A〜G | A〜G | A〜G | A〜G | A〜G | A〜G | A〜G |
同じ1日5分という時間の使い方でも、やり方次第で結果が大きく変わってきます。
第3段階
あなたに最適な暗記手段を知っておくことも、大きく英単語力を伸ばすことに繋がります。
まずは以下に用意した、ちょっとしたクイズを試してみてください。
「スフィンクス」と聞いた時、何を思い浮かべましたか?
- 旅のガイドブックや教科書に載っていた「スフィンクス」の写真
- 「スフィンクス」って面白い音の響きだなと思った
- 「スフィンクス」という文字
人は物事を覚える際に、大きく3つの認知特性に分かれます。
- 視覚優位者(映像化して記憶する)
- 聴覚優位者(音として記憶する)
- 言語優位者(図式化して記憶する)
自分がどのタイプに当てはまるか、なんとなく経験から感じるものがあるかもしれません。
もし気にしたことがなかったという方は、1つずつ試してみてください。
一番手ごたえがあったものが、あなたの特性の可能性が高いです。
1:視覚優位者
写真や映像を撮るように物事を記憶するので、単語帳を眺めながら「カシャ!」と写真撮影するかのごとく単語を覚えていくのがおすすめです。
例文も掲載されている単語帳なら、例文も一緒に視覚情報として入ってくるので、単語力だけではなく、フレーズや用法も同時に身に付けられます。
2:聴覚優位者
音声情報を頼りに記憶するので、暗記をする時は、洋画を英語音声に切り替えたり、音声データがついている単語帳を活用したりするのがおすすめです。
また自分で発音しながら覚えるのも最適です。
単語力だけでなく、スピーキング力も同時に伸ばすことができます。
3:言語優位者
言語情報を頼りに記憶するので、書き取りをしながら暗記するのがおすすめです。
単語力だけでなく、綴りも覚えらるので、ライティング力も同時に伸ばすことができます。
英単語力を伸ばしたい中級者におすすめの洋画3選
最後に「楽しく」英語を学べる作品を3つ紹介しておきます。
3作品とも大ヒット作品であり、どれも展開を追いやすいストーリーになっています。
もしストーリーが面白くて「英単語しかメモしてなかった」という状態になったとしても、後で見返して覚えやすいです。
笑いあり、涙あり、感動ありの作品を楽しみながら英単語も身につけていきましょう!
『パイレーツオブカリビアン(Pirates of the Caribbean)』
人気俳優ジョニー・デップが出演している、冒険とスリルを楽しめる大ヒット作品です。
シリーズ1,2,3を通して英語を学ぶことができます。
『プラダを着た悪魔(The Devil Wears Prada)』
ファッション業界が斬新に描かれ、アカデミー賞女優メリル・ストリープが主演の作品です。
キャリアウーマンをコミカルに描いていて、ファッション好きな女性だけでなく、男性の人気も高い作品です。
なお下記は、映画のセリフ全文+ト書き(シーン説明)が、英語と日本語で書き起こされた数少ない本なので、映画のスクリプトも活用したい方に最適です。
『ブリジット・ジョーンズの日記(Bridget Jones’s Diary)』
女性の飾らない姿、誰もが共感できる恋愛の失敗。
思わず応援したくなる主人公のいじらしさが素直に描かれていて、ストーリーに引き込まれながら、その世界観を感じることができます。